茨城県北ジオパーク

多数のジオサイトが形成する「茨城県北ジオパーク」

時代別の色分け図(地質図)

ジオパークは、地域を形づくってきた長い長い地球の歴史を、また大地に育まれつむがれてきたその土地の文化を体験できる場所です。
ジオサイトとは、地球科学を中心とした自然・文化的にみどころをテーマごとにまとめた地域です。
県北地域は、2011年に日本ジオパークとして認定を受けました。個性豊かなジオサイトが各地にあり、「茨城県北ジオパーク」を形成しています。

5億年前から現代に続く茨城県北のあゆみ

古生代5億4,100万年前

2億5,200万年前
現在の茨城県がある地域は、5億年前にゴンドワナ大陸の縁に火山弧として誕生しました。その後、大陸の一部となった時期や、海面下に沈んだ時期がありました。
1 日立ジオサイト(日立市)
中生代2億5,200万年前

6,600万年前
大陸の縁に、海底の移動にともなって運ばれてきた堆積物と陸から運ばれてきた砂や泥がかき寄せられて出来た付加体や地下の深い所でマグマが冷えてできた花コウ岩などが、現在の茨城県がある地域をつくりました。
2 花貫渓谷ジオサイト(高萩市)
3 八溝山ジオサイト(大子町)
4 平磯海岸ジオサイト(ひたちなか市)
古第三紀~
新第三紀6,600万年前

259万年前
約2000万年~1500万年前に、日本列島は大陸から切り離され、現在のような形になりました。
5 五浦海岸ジオサイト(北茨城市)
6 袋田の滝ジオサイト(大子町)
7 常陸太田ジオサイト(常陸太田市)
8 常磐炭田ジオサイト(北茨城市)
第四紀259万年前

現代
地球の気候変動にともなって海面が上下し、その結果、現在の特徴的な地形が形成されました。
9 大宮段丘ジオサイト(常陸大宮市)
10 東海村ジオサイト(東海村)
11 大洗海岸ジオサイト(大洗町)
12 千波湖ジオサイト(水戸市)

1 日立ジオサイト

日立市

古生代(5億4,100万年前~2億5,200万年前)

日本に存在する最古の地層である、約5億年前のカンブリア紀の地層や岩石を見ることができる日立ジオサイト。豊かな地質は日本の四大銅山の一つである「日立鉱山」の繁栄をもたらし、日立市は国内有数の工業都市として発展しました。
2 花貫渓谷ジオサイト

高萩市

中生代(2億5,200万年前~6,600万年前)

花貫渓谷周辺では暖帯(暖温帯)と温帯(冷温帯)の植物が混ざり合い、四季折々美しい自然を堪能することができます。
地中深くからもち上がってきた花コウ岩が深く削られてできた地形です。
3 八溝山ジオサイト

大子町

中生代(2億5,200万年前~6,600万年前)

中生代のジュラ紀に海洋プレート上に降り積もったプランクトンの遺骸と陸からはこばれてきた砂や泥が、陸のプレートの縁にはきよせられた堆積物が地殻変動により茨城県最高峰の八溝山となっていきました。
このダイナミックな地球の変動の痕跡が、八溝山の登山道沿いに見られます。
4 平礒海岸ジオサイト

ひたちなか市

中生代(2億5,200万年前~6,600万年前)

中生代の白亜紀、平磯海岸周辺は海の底でした。
この時代、陸では恐竜達が闊歩し、海ではアンモナイトや海棲爬虫類が繁栄していました。
平磯海岸周辺では白亜紀に形成された地層「那珂湊層群」を見ることができます。
ここでは、珍しい「異常巻きアンモナイト」が発見されました。
5 五浦海岸ジオサイト

北茨城市

古第三紀~新第三紀(6,600万年前~259万年前)

五浦海岸は自然や歴史・文化がたくさん詰まった場所で、大昔、人類が誕生するよりずっと前の時代には、深い海の中にありました。
海の中で砂や泥がたまって、固まり、大地の変動によって海から姿を現し陸地になりました。
それが波の力で削られ、岩礁や崖ができて変化に富んだ美しい五浦海岸を形成しました。
6 袋田の滝ジオサイト

大子町

古第三紀~新第三紀(6,600万年前~259万年前)

日本三名瀑のひとつ・袋田の滝は、1500万年前、海底で噴火した火山でした。
1700万年前、袋田周辺はもともと陸地でしたが徐々に海が侵入し、やがて完全に水没しました。その後の大きな海底火山の噴出物が袋田の滝になりました。
7 常陸太田ジオサイト

常陸太田市

古第三紀~新第三紀(6,600万年前~259万年前)

竜神峡は、海底で形成された男体山火山岩類を竜神川が長い年月をかけて十数kmにわたって原生林に刻んだ、V字谷の美しい渓谷です。
流れの途中にはところどころに淵や瀬があり、幻想的な景色を作り出しています。
また、竜神峡の入口付近を通り福島県棚倉町にかけて約60km続く大断層である棚倉断層は、日本列島の形成に重要な役割を果たしました。
8 常磐炭田ジオサイト

北茨城市

古第三紀~新第三紀(6,600万年前~259万年前)

茨城県北から福島県南東部にかけての常磐地域には、「石炭」を含んだ地層が分布しています。今から3500万~3000万年前、北茨城周辺は海岸沿いに豊かな森や湿原が広がり、その中を川が流れていました。
繁茂した植物はやがて地下で炭化し、石炭となりました。近代、常磐炭田の石炭は重要なエネルギー源として日本の発展を支えました。
9 大宮段丘ジオサイト

常陸大宮市

第四紀(259万年前~現代)

大宮段丘ジオサイトは、ちょうど関東平野と阿武隈山地との境界に位置しています。
水戸市方面から北上していくと、低地から台地、丘陵地、そして山地へと地形が移り変わっていきます。
また、中世と近世につくられた「山方御城」と「辰ノ口江堰」では、久慈川の流れと台地の地形を利用した歴史を知ることができます。
10 東海村ジオサイト

東海村

第四紀(259万年前~現代)

東海村には標高が高い「台地」と低い「低地」があります。この台地と低地の違いは、実は世界規模の気候変動によって形成されたものなのです。関東平野は大昔から海進、海退を繰り返し、何度も海に沈んだり陸になったりしてきました。海進が始まると、河川に沿って堆積物がたまります。海退が始まると、河川の浸食などによって大地が削られます。このように、何万年もかけて堆積と浸食を繰り返し、台地と低地がつくられました。
11 大洗海岸ジオサイト

大洗町

第四紀(259万年前~現代)

海水浴場と海の幸で有名な大洗町。水産資源に恵まれている大洗沖は、冷たい親潮と暖かい黒潮が流れ、2つの海流がぶつかる「潮目」にあたります。
そのため、大洗沖には寒流・暖流に生息する双方の魚介類が存在しています。
そんな大洗の足元を見ると海の偉大さや豊かさ、力強さが見えてきます。
12 千波湖ジオサイト

水戸市

第四紀(259万年前~現代)

都市の中にある自然、千波湖。隣接する偕楽園と合わせた総面積は、都市公園としてアメリカ・ニューヨークのセントラルパークに次いで世界第2位の広さです。
那珂川と千波湖を有し、古くから水の都として人々から愛されてきた水戸市。この歴史ある都市は、さらに長い年月をかけて育まれた大地の上に発展してきました。

「ジオ」専門用語解説

火山岩マグマが地表に噴出することで急激に冷えて固まった岩石
深成岩マグマが地下でゆっくりと冷えて固まった岩石
変成岩もともとある岩石が熱や圧力を受けてできた岩石
堆積岩砂利や砂、泥が固まった岩石
レキ岩砂利が固まってできた岩石で、堆積岩の一種
砂岩砂が固まってできた岩石で、堆積岩の一種
泥岩泥が固まってできた岩石で、堆積岩の一種
花コウ岩深成岩の一種で、全体的に白い岩石。石材の御影石は花コウ岩です。
付加体海のプレートが沈み込む時に、海のプレートの上に降り積もったプランクトンの遺骸と陸からはこばれた砂や泥などの堆積物が陸のプレートの縁にはきよせられてできたもの。日本列島の多くが付加体からできています。
断層岩盤や地層がずれている割れ目です。断層はそのずれかたから、正断層、逆断層、横ずれ断層に区分されます。
風化地表で水・空気・熱・生物等の作用により岩石が破壊されもろくなること
浸食川を流れる水、海の波や風などにより、地表、岩盤が削られること

インタビュー

鹿田 次人さん

ジオネット高萩代表

鹿田さんは、高萩炭礦資料館にご勤務され、現在茨城県北ジオパークに登録している285名のインタープリター(大地の案内人)の代表を務めていらっしゃいます。
2007年に日本ジオパークが組織され、その後茨城大学の社会連携事業で高萩の高戸海岸や花貫渓谷の地質を学ぶジオツアーに参加したのがきっかけでジオパーク活動に参画されたとのこと。

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久和野 泰之さん

ジオネット常陸大宮代表

ジオネット常陸大宮の代表を務められています。
今から10年ほど前にハーブコーディネーターの勉強をされていた時に、「土地の性質」に興味を持ち、これをきっかけにジオのインタープリター養成講座を受け、インタープリターとして活動をはじめたそうです。

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