【特集】 茨城県北エリアで働きながら暮らす

移住を検討するうえで、一番の課題となりがちな「仕事探し」
今回は茨城県北地域に移住し、やりがいのある仕事に就いている人たちから、
「移住×シゴト」について体験談を語っていただきます。

茨城県北エリアに移住し、働きながら暮らしている4名にインタビュー!

    株式会社ライジングプレナー勤務

    板谷 岳さん

    大阪府出身
    常陸太田市在住

    三谷 沙紀さん

    岡山県出身
    常陸大宮市在住

    株式会社ライジングプレナー

    ■住所
     茨城県常陸太田市箕町914
    ■電話番号 / FAX
     Tel. 0294-76-0814 / Fax. 0294-76-0864
    ■ウェブサイトURL
     http://www.rising-preneur.co.jp/
  • 株式会社里山ホテル勤務

    石川 明紗さん

    つくば市出身
    常陸太田市在住

    藤岡 みのりさん

    三重県出身
    常陸太田市在住

    株式会社 里山ホテル

    ■住所
     茨城県常陸太田市増井町 1800
    ■電話番号 / FAX
     Tel. 0294-72-4141 / Fax. 0294-72-4140
    ■ ウェブサイトURL
     http://tokiwaji.jp/

株式会社ライジングプレナーに勤務する
「板谷 岳さん、三谷 沙紀さん」にインタビュー!

移住のきっかけを教えてください。

ずっと手に職をつけたいと考えていたことと、2人目の子供が生まれるということもあり、家族でしっかりと定住できる土地を探していました。
仕事情報が掲載されたウェブサイトの「日本仕事百科」でライジングプレナーの求人情報を見て、仕事内容にひかれて「ここで働きたい!」と思い、応募しました。
面接とトライアルを経て、働けることになりました。
農業からの転職ということで、違う職種ではあったのですが、この仕事をやってみたいという気持ちと、茨城に定住しようという思いで移住してきました。

私も、板谷さんと同じく、「日本仕事百科」を見てライジングプレナーで働きたいと思い、岡山から半年前に移住してきました。
前職を退職後、「働きたい!」と思う職場を見つけるために1年ぐらいを費やしました。実際にあちこち行っても、なかなか働きたいと思える場所がなかったのですが、「環境にも職種にも魅力を感じ、ここで働きたい!」と感じました。

お二人とも、就職をきっかけに移住されていらっしゃいますが、
茨城県に来て、印象はいかがでしたか。

私は、出身が岡山の倉敷市で、そんなに都会でもなくここほど田舎でもないのですが、もともと都会より自然の多いところで暮らしたい、という思いがありました。面接とトライアルで茨城に来た時に、「自然が豊かだな、これは大丈夫だな」と思いました。
実際に引っ越すときには、ホームシックになるかとも思っていたのですが、人も自然もあったかくてすんなりとなじみました。

板谷さんは北海道に住んでいたとのことですが
北海道はもっと自然が豊かでしたか?

僕が北海道で住んでいたところは、人口が1万人もいない町でした。
とりあえず田舎にいけばいいかな、と思っていて。
でも、ダメでしたね。何の目的もなく、ただ田舎にいっても辛いだけでしたね。 住んでいたところは自然が豊かではあったのですが、立寄る場所がなかったり遊びに行こうと思えるようなところがあまりありませんでした。
茨城県に来て、公園、河原など、休みの日にピクニックに行こうか、と思えるような場所がたくさんあっていいなと感じています。

実際に県北地域に住んでみて、いかがでしょうか。

近所の方が声をかけてくれます。中学生も挨拶してくれて、近所の方とお話をする率が高いですね。人があったかくて、都会にはない距離感です。
近所の方たちが声をかけてきてくれるのも楽しみながら生活できています。 あとは、子供がいるので、常陸太田市の家賃補助や子育て支援制度に助けられています。
公園もいっぱいありますし、子育て支援センターというのがあり、同年代の子を持つ方たちと交流する機会も得られています。

虫の声や鳥の声がきこえ、とても気持ちがいいです。
自然に耳を傾けながら、ベランダでご飯をたべたりしています。
季節の移ろいを感じながらマイペースに生活できているので、幸せです。
海、山、川もあるので、休みの日には、ガイドブックを参考にいろいろな所に行っています。先日は、月待の滝に行きました。

僕は、袋田の滝に圧倒されました。とても迫力がありました。
あと、野菜が安いですね~。
北海道は作れる季節が限られているので、安い時期は安いんですが、
茨城は年中安いです。

農産物直売所なども利用しますか?

たまに行きますね。大量にジャムを作る時とか。

え!ジャムとか作るんですか?

作りますよ。
三谷さんは作らないんですか?

私はまだ作ってないですね。
願望はありますが!

県北地域は農業も盛んですが、家庭菜園などやっていますか。

家業で苗を育てている従業員がいて、苗をもってきてくれるのでもらって挑戦しています。

私は、ベランダでミニトマト、ピーマン、大葉を収穫しています。
ナスは失敗しちゃいました。岡山でも花や野菜を育てていたんです。もともと自然に囲まれて暮らしたいと思っていたので、自然に癒されていますね。
倉敷は工業地帯なので、空がきれいではなかったのですが、茨城はきれいに星が見えます。
実は、この前流れ星をみました!

ライジングプレナーで、どのようなお仕事を
されているのでしょうか。

私は、アンティーク家具の修理をしています。
この会社は1から10まで教えてもらえる感じではありません。機械の使い方を教えてもらって、「あとは自分で考えながら作業しましょう」と、自主的に考えながら仕事をします。
工房は、個室なので、集中して働くことができます。工房のスタッフは、自分がリメイクしている家具をどのように仕上げたらお客様に喜んでいただけるかを考えて仕事をしていますね。

カスタマーサポートについても同じです。
買い取り、販売のどちらもお電話がありますが、お客様の話をよくきいて、自分の頭で考え、対応します。前職が接客業で対面してお客様と接していた経験をいかしつつ行っています。

ライジングプレナーの仕事は、自分が辞めてしまってすぐに変わりが見つかるような仕事ではないので、やりがいがありますね!
今、従業員は35名くらいで、会社が成長しているので来月も新入社員が増えます。
追い抜かれないようにしないと!

従業員同士のコミュニケーションは盛んですか。

遊んだりしますね。

皆、とてもよくしてくれます。
今度、会社の4名で自転車部を発足しようという話もあって、ロードバイクを買おうと思っています。ロードバイクで自然を感じたいなと思っているんです。
情報を仕入れて、「どこかいけるところはないかな」と日々、思っています。

今後、移住をされるかたにアドバイスをお願いします。

茨城県北エリアは、自然がいっぱいで野菜も魚も安くて暮らしやすいですよ。
でも、やりたい仕事をきちんと探して移住したほうがいいと思います。人間関係がよくて楽しくやれる可能性があるかもしれませんが、やりたい仕事があれば、知らない土地でもやっていけると思います。

私はインテリアコーディネーターの仕事に応募して、カスタマーサポートと兼務で行っているんです。
両親も、「もやもやしたまま岡山にいるなら行ってみたら?」と言ってくれました。
最初は不安でしたが、とりあえず来ちゃいました。飛び出す勇気をもってやりたいことに挑戦してみるといいと思います。

株式会社里山ホテルに勤務する
「藤岡 みのりさん、石川 明紗さん」にインタビュー!

移住のきっかけと、里山ホテルで働くことになったきっかけを
教えてください。

移住は、常陸太田市の地域おこし協力隊になったことがきっかけです。
地域の方にお世話になりながら活動しているうちに地域から離れたくないな、という思いが強くなりました。
里美地区に住みながら働けないかと考えているときに、里山ホテルの社長に「職場を見に来ないか」と、お声掛けいただき、そのご縁で就職しました。

私は、出身が三重県なのですが、親も仕事の都合で水戸に来ていたこともあって茨城大学に進学しました。
大学在学中に、大学のサークル活動で月に一度大子町に通っていて惹かれていました。もともと農業、自然、環境に興味があったこともあり、大学4年生の就職活動の時に「茨城を離れる理由がないな、茨城に残りたいな」という気持ちになりました。
HPで里山ホテルを見つけ、直接コンタクトをとりました。インターンシップ生として何度か足を運ぶうちに「ここで働きたい」と思うようになり、今に至ります。

地域おこし協力隊は、さまざまな市町村で募集していたと
思いますが石川さんは、なぜ常陸太田市を選んだのですか。

出身大学が10年近くフィールドワークで常陸太田市(里美地区)とつながりがあり、「就職するなら地元茨城県で」という気持ちがあって、常陸太田市を選びました。
私は広島にフィールドワークに行っていたので、在学中は里美地区には来たことがなかったですが、同級生や先輩から聞いて常陸太田市の存在は知っていました。
そして、2011年3月に卒業してそのまま3年、常陸太田市の地域おこし協力隊員として移住。
今年で、常陸太田市民歴5年目になります。

藤岡さんの農業、自然、環境への興味は、
大学在学中にうまれたのでしょうか。

もともと興味がありました。小学生の時に三重県や岐阜県で、自然体験活動を経験したことがきっかけです。
三重県は自然も多いのですが、私が住んでいたところは工業が盛んな地域だったこともあって里山っぽさはなく、そういうものに憧れていました。

お二人は田舎暮らしがしたかったのですか。

そうですね。

私は、住むなら都会より田舎がいいな、と思っていました。
つくば市も、近くに田んぼがありましたが、実家が農家ではないので実際に足をふみいれたことはなかったです。里美地区に来てから農業に関わることになりました。
今は、空き家を借りて住んでいますが、家の前に畑があって、野菜を無農薬栽培しています。夏場は、雑草でジャングルみたいになってしまって、草をかき分けて野菜を収穫しています。

実際に田舎暮らしをしてみて、どのように感じていますか。

自分にとっては新鮮ですね。
当たり前に野菜を育てたりできる環境を、とても豊かだと感じ、都会に求めるものがなくなってきています。今の生活で満足していて、だから住みやすいと感じています。

不便なところはありますか。

私は、市街地のアパート暮らしなので比較的便利です。

何を基準に不便というかは人それぞれですが、しいて言うならどこへ出かけるにしても少し時間がかるところですかね。
今は、一人で自由に暮らしているので特に不便さは感じません。自由気ままで快適ですね。

以前の居住地より田舎とのことですが、
移住してよかったことは何ですか。

なんでしょうね。ふと見る空がきれいだったり。
意識せずに癒されている感じがしますね。
あとは、自分の変化もあるのかもしれませんが、面白い人が多い気がしますね。こういう地域(過疎化・高齢化が進んだ地域)をなんとかしよう、と思っている人が多い気がします。

地域活性に取り組んでいる方々との交流の機会は
あるのでしょうか。

里山ホテルでイベントを開催したときの出店者や、スタッフの方々と交流しています。
また、地域おこし協力隊時代にお世話になった方と思いがけず再会する、なんてことも多くあります。

地域のために何かしなきゃと動いている人もたくさんいますし、いい人が多いですね。

確かに!それ、思います!

職場でお世話になっている方たちも、とても親切なんです。
お姉さん、お母さん、おばあちゃんがたくさんできたような気がしますね。

ずっと、この地に住もうという思いはありますか。

私は、可能な限りずっとこの地域に根付いていこうと思っています。

私は、正直なところ、今はわからないですね。
ですので、まずは、便利そうな市街地のアパートを借りて住んでいます。もともと古民家への憧れなどがあるので、地域の方から情報を仕入れて、アパートから「家」に引っ越したいなと考えています。

家、探してあげようか?(笑)

(笑)

家探しは大変ですか。

そうですね。家探しは苦労しますね~。
里美地区には、アパートがなく、いろいろな人に「住める家はありませんか?」と、聞きました。空き家はあるんですが、家主の荷物がそのまま置いてあったり、住める状態じゃないところも多いんです。
アパートならすぐに住めると思いますが、はじめてこの土地にきました、という人が「家を借りたい」って言っても、難しい部分はあるかもしれません。

一人で住んで贅沢だな、と思います。
今2階建ての広い一軒家に一人なので。
一人で住むにはひろいです。

里美地区からは通勤にお時間はどれくらいかかりますか。

自宅からは、25kmぐらいあって、40分ほどかかります。
慣れれば40分の運転はぜんぜん苦になりませんね。音楽を聴きながら考え事をするにはとてもいい距離感です。

そうそう、私、切り替えができないんです。
職場から家まで5分・10分なんで。

里山ホテルの仕事について、教えてください。
みなさん「○○係」という係名があるようですが。

従業員全員、違う係名がついていて、それぞれに役割があります。
係名のつけ方は、農作業や里山環境を由来にしていて、私は「つなげる係」、藤岡さんは「とどける係」、他には「たねまき係」や「せんてい係」など、仕事の役割とかけてつけているんです。
まずは係名の候補をあげてもらって、自分で決めました。

私は、話し合いもしましたが自分で考えたものに決めました。みつばちが花粉をとどけるように、思いと思いをつなぎたい、笑顔をとどけたいという思いがあります。

あとは、グループが5つあり、全員がどこかのグループに配属になります。いわゆる部署のようなものです。
宿泊関係のグループと里山リレーションズグループ、藤岡が所属している料飲関係のグループ、私が所属しているマーケティンググループや総務グループがあります。
2人とも部署は違いますが、小さい会社なので、みんなが助け合ってオールマイティに動かなければいけません。

仕事は新しいことがどんどんはじまり、とても面白いです。
飽きることがないです。

そうですね、変化があり、ずっと1つの事をやるわけではないので面白いですね。

ヤギの世話もしますしね(笑)

そうそう、ヤギの世話の係は決まっていないのですが、若手がやっています。
「朝はまずヤギの世話から!」という感じです。(笑)

どのような勤務形態なのですか。

基本的にシフト制で、休みは月に8日なので曜日はバラバラですが平均週2日です。
働く環境としてはいいですね。
時間は、9時から18時、12時から21時の2つがメインで、たまに朝6時、7時出勤のときもあります。夜のシフトは男性スタッフが担当しています。
最初はシフト制に少し慣れませんでしたが、平日に休めると空いている時にいろいろな所に行けるので、いいですね。

働きながら田舎暮らしをしたい方に、アドバイスをお願いします。

都会のように、ウェブサイトを使った就職活動ははなかなか厳しいですね。説明会も、どんなに待っていても開かれないですし。
私は、「地域おこし協力隊の任期が終わってしまうのですが、常陸太田市は仕事がないですか?」と、自分からつぶやいていました。
藤岡さんも、直接コンタクトをとったそうですし。
勇気をだして、アクションを起こした方がいいですね。

私は、大学4年の夏にここ(里山ホテル)をみつけて、半年間月に1度、足を運んでインターンをさせてもらいました。移住して働きたい人は、足を運んで少しずつ地域の方たちと交流を持つといいと思います

そうですね、気に入った地域があったら通って、知り合いを作って、人脈を広げて情報収集したほうがいいですね。
「助け合い」という精神や、その土地にずっと住んでいる人が多いこともあって、都会と違って、人と人のつながりが強いし、重要です。

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