常陸大宮市で移住生活

常陸大宮市は、茨城県の北西部に位置し、市の約6割を占める山林では林業やシイタケ栽培が盛んです。
久慈川ではアユ釣りを楽しむことができ、関東随一の清流として名高い那珂川では川を上る鮭の姿を見る事ができます。
首都圏から、列車では特急を利用すると1時間50分、車では三郷ICから高速道路を利用すると1時間40分程しかかからないため、休日の花立自然公園や三王山自然公園、辰ノ口親水公園といった広大な自然公園にはバーベキュー、キャンプなど、アウトドアを楽しむ方々が関東近県から訪れています。
また、歴史も古いことから、西の内紙や西塩子の回り舞台などの伝統文化が大切に残されているほか、水戸北部中核工業団地や宮の郷工業団地には、農林業と工業の調和ある発展を目指し、多くの企業が工場を構えています。

豊かな緑に囲まれる常陸大宮市で、新たな暮らしを楽しみたいと、移り住む方がいらっしゃいます。
今回は、オートマタ作家の堀江出海さん、緒川生涯現役計画の代表理事 引場昭仁さんのお2人にお話しをお伺いしました。

さとやま×伝統

常陸大宮市には自然に囲まれた静かな環境で継承され、造り上げられていく伝統芸術があります。

堀江 出海さん

オートマタ作家 堀江出海さんへインタビュー!

自然が身近にある生活と田舎暮らしにステータスを求め、都内より移り住まれたオートマタ作家の堀江出海さんにお話を伺いました。
堀江出海さんは、日本で数少ないオートマタ作家で、日立風流物のからくり人形の修復にも尽力され、最近ではお知り合いのかたを集めた「能面造り」の教室もされています。

※オートマタとは、オルゴールの音色と共に、ゼンマイで動き、人間のような動きを披露する精巧なからくり人形です。


常陸大宮市に移住したきっかけは

オートマタを初めて見たのが、時計職人をしていた時にスイスのオートマタ作家ミッシェル・ベルトランさんのアトリエを訪れた時で、人形達の動きの素晴らしさと見た目の美しさに衝撃がはしりました。オートマタは19世紀~20世紀前半にヨーロッパ諸国で時計職人達が王侯貴族の為に造っていた歴史があり、私も時計職人をしていたので尚更強い興味がわきました。
はじめは真似をして造っていました。やがて、独立して本格的にオートマタを造りたいと思うようになり、その為のアトリエをどこに構えるか考え始めました。
そんな時期に、勤めていた時計屋の転勤で都内から水戸に異動になました。それで、住み出してみるとすぐに馴染み、茨城の良さを知りました。
茨城の知人に、アトリエ兼自宅を持つ場所を相談し、協力していただきました。
移住先に常陸大宮市を考えた理由の一つに、ミッシェル・ベルトランさんのアトリエが、アルプス山脈を見渡せる景色の良い所だった事があります。
都会の喧騒から離れ、緑に囲まれ山の見える景色、そして広い部屋で来客をもてなす自分の姿を思い描きました。空気が良くて自然豊かな環境なら、いい発想も浮かぶだろうと思っていたある日、思い描いていたような物件を見つけ、ここに決めました。
もう一つ、住む決めてになった理由としては、今は車でどこへでも行けるけれど、運転をしなくなった時の事も考えて、電車の駅が近くにあるというのも大きかったです。

堀江さん 自宅写真

移住のご苦労はありましたか?

はじめは、私が家に籠って作業ばかりしていたので「何をしている人なんだろう」とご近所の方は不思議がられたと思います。今は、新聞や雑誌でオートマタ作家として取り上げていただいたこともあり、人形を造っていると知っていただけました。
便利で何でもある都会からの移住でしたが、特別な苦労はありません。オートマタを造るうえでも、材料は「オートマタの部品」として売っているわけではなく、素材を加工して自分で造るものなので、大体の物は茨城にいて手に入ります。都内ではないと手に入らない物は人形が履く小さな靴くらいです。これだけはオーダーメイドで注文をして造っていただいています。

オートマタ写真

移住されて増えた楽しみはありますか

昼間に作業をして、夜は飲みに出かけます。お酒が好きというよりは、出会いや人と触れ合う時間、お酒の場が好きです。趣味のギターで仲間と演奏する時間も楽しいですね。
この地の良さは、なんといっても、ロケーションの良さです。珍しい鳥が庭先に飛んできて、良い声で鳴くんです。窓から見える緑も格別に良いものです。

堀江さん写真

常陸大宮市の文化を継承-無形文化財、西の内紙和紙-

和紙資料館館内

紙のさと 西の内和紙資料館

西の内紙は、楮皮(ちょうひ)の繊維だけで漉かれています。水戸藩時代には専売品として藩の財政に大きく貢献し、水戸藩第2代藩主の徳川光圀により「西ノ内和紙」と命名され、強靭で、虫もつかず、保存するのに適した紙であることから「大日本史」編さん用紙として用いられました。
現在は無形文化財となり、後世に受け継がれています。
紙のさと和紙資料館では、予約制で様々な体験・講座を開催しています。

茨城県常陸大宮市舟生90
9:00~17:00
毎週水曜日休館
http://www14.ocn.ne.jp/~kamiya3/
さとやま×新たなコミュニティー

引場さん

緒川生涯現役計画 代表理事 引場明仁さん

60歳を過ぎた方たちが共同生活をし、自給自足と社会に貢献できるような活動を目指して、生涯現役で暮らそうと、設立された非営利型一般社団法人「緒川生涯現役計画」代表理事 引場昭仁さんにお話を伺いました。
引場さんは、収穫野菜、干し野菜、漬物などの加工品の開発農産品等の開発や、レストラン等への提供を通して産品のブランド化を図る緒川ファンクラブ「MOTTO!!」を立ち上げられ、緒川(常陸大宮市に合併する前のこの辺りの地域の名称)で自然体験型のイベントサークルも運営されています。

常陸大宮市で緒川生涯現役計画をはじめられたきっかけとは

以前、私は、常陸大宮市で衣類に付ける名前のラベルを開発販売する会社を運営していました。
土地柄もよく知っていて、協力してくださる知り合いの方も多かったので、ここでこの取り組みを始めようと思いました。

緒川生涯現役計画敷地

移住を考える方の不安や悩まれる点は

田舎に限らずかもしれませんが、見知らぬ土地への移住は、近所の方に受け入れてもらえるかどうかの心配が大きいと思います。困ったことがあった時に助け合える人が近くに居るのは心強いはずです。
説明会では、奥様の方がご夫婦の片方が亡くなられた後のことを考えて、今のうちから田舎で過ごす共同生活に興味をもたれるケースが多いです。しかし、農業をやってみたい奥様に対して農業も田舎暮らしも大反対という旦那様の夫婦間で意見の不一致がおこるなどして、入居を断念される方はいらっしゃいます。
また、「雪の降る場所や温泉地への憧れ」をお持ちの方もいらっしゃいます。私は、過ごしやすい常陸大宮市の気候だからこそ作物が育てやすく、あまり雪が降らないので生活がしやすいと思っています。

緒川生涯現役計画 館内

この土地だからこそできることはありますか?

この「緒川生涯現役計画」では自給自足、その先には地域貢献を目指しており、作物作りやその加工、活動がこの施設のみならず地域の活性化に繋がれば良いと思っています。
共同生活者だけの孤立ではなく、人の集まる場所でありたいと思います。
既にソーラーパネルでの自家発電や、取り壊した家の廃材を薪ストーブ用の薪にして床暖房へ利用しています。また、敷地内の田畑では作物を作ることができ、今後は家畜の放牧も考えています。
敷地の広さを生かして、入居者の家族が遊びにいらした際に自然の中で楽しめる施設としても、有事の時の地域の避難場所としても活用したいと思っています。

緒川生涯現役計画 施設

緒川生涯現役計画 外観写真

緒川生涯現役計画

茨城県常陸大宮市下小瀬398
http://gen-eki.org/
※野草や山菜摘みをして料理をし、田舎の自然を楽しむ山姥塾の活動への参加や、日帰り、宿泊会の体験入居も可能です。
常陸大宮市を楽しむ 自然を体感する

花立自然公園

花立自然公園には、宇宙をテーマにしたアスレチック施設、展望広場、バーベキュー広場があります。宿泊設備「ログキャビン」では、人工の明かりが少なく標高が少し高いため、晴れた夜には一晩中天体観測が楽しめます。そして、園内には全国でも珍しい、地元のアマチュア天文家が望遠鏡製作から運営までを行っている天文台「美スター」があり、一般公開のイベントでは宇宙のロマンを垣間見ることができます。

【公園の営業時間等】
(4/1~10/31)10:00~16:30
(11/1~3/31)10:00~16:00(但し土日・祝日のみの営業)
毎週火曜日、年末年始 休園
http://www.city.hitachiomiya.ibaraki.jp/
~kankokyokai/spot_guide/04asobu/spot/spot08/

※美スターの営業時間等については、別途ご確認ください。

三浦杉

三浦杉

吉田八幡神社の長い石段から続く境内にある二本の杉の木に、徳川光圀が「三浦」と命名したと伝えられています。樹齢は800年以上、幹周囲10メートル、樹高59メートル、枝下28メートル。拝殿前に控える姿は神々しく、その大きさは壮大です。
茨城県指定の天然記念物になっています。

鏡岩

天然記念物・鏡岩

断層がずれる時に岩同士が表面を削り磨いたことによってできた天然の岩です。
その昔、「常陸風土記」には鬼が岩に映った自分の姿に驚いて逃げたという逸話が残っています。
現在は風化によって鏡ほどの美しさはないものの、茨城県指定天然記念物として保護されています。

鷲子山上神社

鷲子山上神社
(とりのこさんしょうじんじゃ)

自然環境保全地域に指定されている鷲子山の山頂にあり、茨城県(常陸大宮市)と栃木県(那珂川町)の県境にまたがる珍しい神社です。茨城県と栃木県の指定文化財になっており、1200年近い歴史のある神社です。
この地方に手すき和紙を広めた天日鷲命(あめのひわしのみこと)が祀られ、本殿の見事な彫刻は、日光・東照宮建造の流れを組む彫刻師の作と伝えられています。


http://www.torinokosan.com/

観光 地元の食を楽しむ

物産センター みわ★ふるさと 北斗星

物産センター
みわ★ふるさと館 北斗星

物産センター「みわ★ふるさと館 北斗星」では、炭火でじっくりと焼いた鮎の塩焼きを味わうことができます。また、生産者が毎日運んでくる新鮮な野菜・くだもの・山菜の販売所や、常陸秋そばが食べられるレストランが併設されており、地元のそば粉を使ったそば打ちも体験できます。

8:00~18:00
月曜日(祝日の場合はその翌日)、元旦休

http://miwa.s55.biz/index.php

お湯に浸かって癒される

三太の湯

三太の湯

常陸大宮市に伝わる民話「三太伝説」の心優しいだいだらぼっち(巨人)から命名された施設です。
ジェットバス・足湯・気泡風呂・ドライサウナ・里山の景色を見渡せる露天風呂があります。

泉質 アルカリ性単純温泉
10:00~21:00(入場は~20:00まで)
水曜日(祝日の場合はその翌日)休館

http://www5.ocn.ne.jp/~santaspa/401.html

ささの湯

ささの湯

地下700mから湧き出す鉱泉を加温し使用しており、お湯が柔らかく感じるのが特徴です。
船と同じスクリューを使った珍しい流水浴や、眺めの良い露天風呂があります。

10:00~21:00(入場は~20:30まで)
月曜日(祝日の場合はその翌日)休館
http://www.city.hitachiomiya.ibaraki.jp/~kankokyokai/
spot_guide/01huro/iyashi/iyashi03/index.html

四季彩館

四季彩館

露天風呂の他、源泉湯、薬湯、低温風呂など8種類もの浴槽が楽しめます。

泉質 ナトリウム硫酸塩泉
10:00~21:00(入場は~20:30まで)
木曜日(祝日の場合はその翌日)、12/31休館
http://www.hitachioomiyacity-spa.com/index.html

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