さとやま生活インタビュー

地域おこし協力隊「Relier(ルリエ)」

【特集】 地域おこし協力隊 Relier(ルリエ)

"よそ者""若者"目線で,人、地域、文化を"つなぐ"日々

茨城県で初めて「地域おこし協力隊(※)」を受け入れた常陸太田市。女性5名による協力隊の登場によって、まちは元気に賑やかに!!

いま,全国で600名を超える「地域おこし協力隊」が,地域ごとの魅力を活かし,また,眠っていた地域資源を引き出しながら,日々,地域の活性化に取り組んでいます。
ここ常陸太田市の里美地区でも活動がはじまり,2年が経過・・・昨年度から同市金砂郷地区にも新たな協力隊メンバーが加わり、チーム「Relier(ルリエ)」として,市内外への情報発信や交流拡大の取組に汗を流しています。
メンバーは,いずれも20代で清泉女子大学(東京品川区)の卒業生です。
今回は協力隊5名の「今」,「未来」,そして「さとやま」での暮らしについて,語っていただきました。

地域おこし協力隊「Relier(ルリエ)」

ルリエメンバー
里美地区と金砂郷地区あわせて5人のメンバーは大の仲良し。
互いに協力し合って、まちを元気にするために東奔西走の日々。

チームRelier(ルリエ)にインタビュー!

チーム名の「ルリエ」の由来について教えてください。また「地域おこし協力隊」として、茨城の県北地域を希望した動機は?

「ルリエ」とは、フランス語で「つなぐ、結ぶ」を意味する言葉です。私たちが地域に関わることで、人や地域、自然、文化など、いろんな何かをつないでいけたらいいなという願いが込められています。
ハブとしての役割を果たす使命感をずばりチーム名にしました。
フランス語にするとお洒落な印象で、皆さんにもすぐに覚えていただけるので気にいってます(笑)。

私たち5人は、東京品川区にある清泉女子大学の出身で、必修学科の中で、地方での農業体験や地域が抱える課題を解決するようなフィールドワークを学んできました。
そのひとつに常陸太田市里美地区があり、過去10年の間に、延べ100人以上の学生が里美地区を訪れています。
里美地区と大学との間に良好な信頼関係があり、先輩方から茨城の魅力もたくさん聞いていたので、「ぜひ茨城で活動したい!」と思い、応募しました。

実は茨城のこと、何にも知らなかったんです。
納豆が有名なことと、夏に海の近くで大きな音楽イベントをやっているぞ、くらいで…(笑)。
自然が豊かというイメージはありましたが、実際に生活することで、その恩恵をしみじみ実感しています。たとえば、どこに行っても野菜がもらえたりして、おじいちゃんやおばあちゃんたちが「これ、持ってったらよかっぺ~」って、食べきれないほど持たせてくれるんです。その味の濃いこと。野菜ってこんなに美味しいんだねって、今更ながら新発見でした。今では山の上に畑を借りてかぼちゃを作ったり、野良仕事を楽しんでいます!

「地域おこし協力隊」として、具体的にどのような活動をしているのですか?

まず「情報発信」、それから「地域資源の発掘と二次活用」「交流人口の拡大」の3本柱を基本としています。

私は主に情報発信を担当し、ブログやフェイスブックで日頃の活動の様子を紹介したり、里美地区の全世帯にニュースレターを作成して配布しています。ブログを始めた当初は1日のアクセス数が300件くらいでしたが、2年目以降からグンと伸びて800件以上になりました。何かイベントがあると2000~3000件くらいの閲覧数があり、こんなにたくさんの方に見ていただいているんだなあと思うと、すごく励みになりますね。
またニュースレターは、おじいちゃんやおばあちゃんたちに好評です。「全部ファイリングして大事に保管してあるよ」と言って下さる方もいて、本当に嬉しいです。
この地区はお年寄りの方が多いので、ニュースレターの文字を大きめにしたり、読みやすい表現にするなど工夫しています。

地域資源の活用ということでは、昨年「里美の水プロジェクト」を地元の方が中心となって立ちあげ、アイスコーヒーを商品化しました。里美地区はきれいな湧水が生まれる場所がたくさんあり、その清らかな水で作られたコーヒーは、味がまろやかで飲みやすいと好評です。
ほかに、水に関する体験学習や環境保全活動など、子どもから大人まで楽しく学べるイベントも行っています。

交流人口の拡大を目指す取り組みの一つとしては、毎月「里美の日」と称して、加盟店となっていただいた各店舗で、お値引きや限定品などのサービスを行っています。たとえば「旅館オリジナル土産」や「直売所でミニソフトクリームをプレゼント」「ランチのドリンクサービス」など。
それらの情報をマップにして、里美での一日周遊を満喫できるコースを紹介しています。小さなサービスでも何か"お得感"があると嬉しいものですよね。私たちも、「荒蒔邸」(あらまきてい)と呼ばれる古民家でワンデーカフェを開催し、新しく商品化した「里美珈琲」を提供したり、オリジナルのスイーツなどでおもてなしをしています。

「里美の日」は昨年11月から毎月開催していますが、最近は常連のお客さまも増えて、囲炉裏を囲んで談笑したり読書をしたり、思い思いのひとときを過ごされる様子を見ていると、「よし、来月も頑張ろう!」というやる気もわいてきます!
一人でも多くの方に里美ファンになっていただき、リピーターが増えると嬉しいですね。

里美珈琲
里美の清らかな水で作ったアイスコーヒー。
道の駅などで販売しています。

~さとやまからの贈り物~
今月のプレゼント
里美珈琲 2本セットを、5名様にプレゼント!
応募期間:6月7日~7月31日
プレゼントへの応募ページはこちら

里美地区に続いて、昨年度から金砂郷地区でも「地域おこし協力隊」メンバーが増えましたね。

私は星を見るのが大好きで、きれいな星空が観られる自然豊かな田舎暮らしに憧れていました。
実際に、ここ金砂郷の空は本当に澄みきっていて、毎日空を見上げるのが楽しみなんです(笑)。もともと旅行が大好きなので、「星空観測ツアー」のようなイベントも企画してみたいですね。金砂郷地区は、若い世代のネットワークも活発化しているので、今後の活動に期待できそうです。

金砂郷地区といえば、常陸秋そばの産地として有名です。
地元の方々はみんな自分で手打ちそばを作れますし、けんちん汁も具だくさんで本当に美味しいです。この地域では、冷たい手打ちそばをあたたかいけんちん汁につけながら食べる「つけけんちんそば」が主流なんですね。この「つけけんちんそば」の文化を広めたくて、けんちん汁のレシピや常陸秋そばが食べられる地元の飲食店などを紹介するフリーペーパーを作成しました。
都市部の若い人たちにも、ぜひ「つけけんちんそば」の魅力を知って欲しいです!

残りの任期中に実現したいことはなんですか?

3年間の任期では、なかなか実現が叶わないものばかりですが、定期開催してきた「里美の夢を語ろう会」など、若者と年配者、都市と地方を"つなぐ"ために意見交換する"場づくり"は必要不可欠だと思うので、次世代へのバトンタッチの意味で継続して欲しいと思っています。私たちはあくまで協力隊という立場であって、主役は地域の皆さんです。
「わたし、こんなことやりたいです」と、自ら手をあげる人がいて、一緒にやりたいという仲間が集まって、みんなでやっていく仕組みが定着するよう支援したいですね。
任期が終わっても、何らかの形で里美に関わっていけたらいいなと思っています。恩返しの意味も含めて…。

「さとやま」での暮らしに興味のある方にメッセージをお願いします!

きれいな水と美味しい作物が採れる里美での暮らしは最高ですよ!イノシシにびっくりするのは最初だけ(笑)。
自分たちが食べるものを自らの手で育てたり、地域の方と一緒に行事を楽しんだり、自然に寄り添った人間らしい暮らしがここにはあります。
田舎暮らしというと、定年後に移住するイメージがありますが、若い世帯こそおすすめです。地域のおじいちゃんやおばあちゃんから可愛がってもらえるし、野菜も分けていただけます。
何より四季の移り変わりを体感出来るのが素晴らしい。閉塞感漂う今の時代、田舎暮らしこそ最先端の生き方だと思いますよ。
とにかく一度里美に遊びに来てみてください!

天下の水戸光圀公も食されたという常陸秋そばを、「つけけんちんそば」でどうぞご賞味ください!
廃校になった小学校を改装して、そば打ちや豆腐作りなど、いろんなことが楽しめる体験施設も出来ました。宿泊施設も整っていますので、夜は星空を仰ぎながら、ロマンチックな語らいのひとときをお過ごしください!

○「地域おこし協力隊」制度とは

おおむね1年以上3年以下の期間、地方自治体の委嘱を受け、地域で生活しながら、農林漁業の応援、水源保全・監視活動、住民の生活支援などの各種の地域協力活動に従事し,当該地域への定住・定着を図っていくもの。
詳しくはこちら:https://www.iju-join.jp/chiikiokoshi/index.html

○ 常陸太田市地域おこし協力隊Relier(ルリエ)公式ブログ

http://ameblo.jp/ykm-satomi3103/

○ Relier(ルリエ)Facebookページ

https://www.facebook.com/hitachiota.kyoryokutai?fref=ts



■お田植え祭

田舎暮らしや里山に興味のある方にメッセージをお願いします!

5月26日に行われたお田植え祭。地元鹿島神社で祭典の後、近くの田んぼで苗を手植えしました。大切に受け継ぎたい伝統行事です。「以前はカエルが恐くて、田んぼ作業は避けていましたが、今では素足でへっちゃら。
足裏に感じる独特の感触がヤミツキになりそう(笑)。秋の収穫が楽しみです!」

■荒蒔邸

田舎暮らしや里山に興味のある方にメッセージをお願いします!

「里美の日」にはカフェを開いて、まったりとした一日を過ごします。オリジナルスイーツのほか、ハンドメイド雑貨も販売しています。

さとやま生活インタビュー 一覧

INTERVIEW FILE 11ヒタチモン大學
学長:菅原 広豊さん

INTERVIEW FILE 10地域おこし協力隊
Relier(ルリエ)

INTERVIEW FILE 09長谷川夫妻
築120年の古民家を利用したレストラン

INTERVIEW FILE 08森屋重美さん
炭づくりをしながら 田舎暮らし

INTERVIEW FILE 07都竹大輔さん
自然にひかれ、家族で移り住む いちご農家 つづく農園

INTERVIEW FILE 06白石智洋さん
常陸太田市(旧里美村)在住 古民家の宿「荒蒔邸」

INTERVIEW FILE 05照井勝也さん
北相馬郡利根町在住・久慈郡大子町とで交流・二地域居住

INTERVIEW FILE 04野田淳子さん
茨城県常陸大宮市と東京を往復

INTERVIEW FILE 03伊藤達男さん 幸子さんご夫妻
有機農業を営みながら"いばらき さとやま生活"を実践!

INTERVIEW FILE 02宇田直人さん
芸術活動を営みながら、"いばらき さとやま生活"を満喫!

INTERVIEW FILE 01菅原悠さん
漆掻きや漆器の製作をしながら、"いばらき さとやま生活"を満喫!

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