さとやま生活インタビュー

自然にひかれ、家族で移り住む いちご農家 つづく農園

自然に導かれて御前山へ

 常陸大宮市の御前山には、山があり、川がある。河川敷から眺める景観は、北関東の嵐山とも呼ばれるほど美しく、深い自然に抱かれる心地よさがあります。こんなところで子育てができたら、どんなにいいことか。まさにそれを実現してしまった人がいます。いちご栽培の「つづく農園」、都竹ファミリーです。 
 都竹さんは、もともとは東京の建設会社で働く勤め人。「いつか独立して何かしたい」という思いに突き動かされ、退職を決意します。「会社を辞めた当初は、実家が旅館を経営していることもあり、同じ宿泊業であるペンション経営を考えていたんです」と、都竹さん。しかし、なかなか思うような場所に巡り合えません。そんな折、訪れた常陸大宮市の御前山地域。その景色に一目ぼれし「この地で何かをしよう」と心に決め、その足で市役所に向かったというから、行動力に驚かされます。そして、この地の自然に導かれるように、里山生活を始めました。
 この地に住むことを決めたはいいものの、集客の面でペンション経営は難しいと判断し、就農へと方向転換。ところが、移住した当初は「よそから来た人」と、地元の人になかなか受け入れてもらえず、畑を貸してもらうのにも一苦労でした。そこで、まず自分たちを知ってもらうことから始めようと、家族紹介のチラシを作って配ったというから、なんともユニーク。地元で開かれるイベントに出店したり、消防団や子供が通う学校のPTAにも参加。コミュニケーションをとることで、徐々に地元に受け入れてもらえるようになりました。

当たり前にあるぜいたく

 常陸大宮市で暮らすことを決めた理由のひとつが、「子供をのびのびと育てたかったから。その環境がここにはあったから」というもの。2人の息子さんも「以前住んでいた東京では外であまり遊べなかったけど、ここでは自転車に乗ったり、走り回ったり、一日中遊べるから楽しい!」と嬉しそうに言います。食べるものも、ガラリと変わりました。「ぷるんとした卵とか、採りたてのみずみずしい野菜、きれいな水で育ったお米が、周りに当たり前のようにあるんですよね。東京に住んでいた頃よりも収入は減りましたが、こうした食べ物との物々交換もあり、日々の生活は豊かですよ」。
 陽が昇ったら起きて、陽が沈んだら眠る。自然のサイクルとともに暮らす生活を、家族と送れることが幸せだとも話してくれました。

目指すは『いちご街道』

 「現在は数種類のいちごを育てていますが、将来は、ラズベリーやブルーベリーなどを加えた『ベリー園』を開きたい。摘み取りのほか、バーベキューもできる観光農園にして、もっと多くの人に楽しんでほしい」。さらには、つづく農園がある国道123号線沿いに、いちご農園を増やして『いちご街道』にしたい、というひそかな夢もあるようです。

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築120年の古民家を利用したレストラン

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INTERVIEW FILE 07都竹大輔さん
自然にひかれ、家族で移り住む いちご農家 つづく農園

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INTERVIEW FILE 03伊藤達男さん 幸子さんご夫妻
有機農業を営みながら"いばらき さとやま生活"を実践!

INTERVIEW FILE 02宇田直人さん
芸術活動を営みながら、"いばらき さとやま生活"を満喫!

INTERVIEW FILE 01菅原悠さん
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