池の鯉

2017.09.24


北茨城の借家暮らしは、あと1週間で終了する。

 

庭の古池に3匹の鯉が居る。

当初は、近づく足音だけで逃げていたのだが、今は池の端を叩くと集まってくるようになった。

3ヶ月間、毎日のように餌を与えた結果、ひと回り大きくなった。

 

入居した時の池の水は、アオミドロだらけの濃い緑色をしていた。

時々うっすらと赤い魚影が見えていたので、最初は小さな金魚が居るのだと思った。

そのうち鯉の存在に気づき、数日かけて池のヘドロを取り除き、水替えをした。

以来、姿の見えるようになった色鯉は、ボクらのペットになっている。

 

池は溜まり水なので、再び汚れはじめた。

ボクらが退去すれば、すぐに元の状態に戻るだろう。

運が悪ければ、鯉はこの先何年も餌をもらえず、僅かな藻や水草で細々と命を繋ぐことになる。

雨不足が続けば、池は干上がる恐れもある。

 

近くの水沼ダムに放流することも考えたが、この鯉は借家の付属品みたいなものだから、そんな勝手も出来ない。

心残りではあるが、このままお別れするしかなさそうである。

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